愛知県知多郡武豊町の武雄神社、並びに神宮社、津島社、八幡社では9月に秋祭り(長尾城々下町の秋季大祭)「名月祭」がございます。
月を愉しみ、秋を満喫していただけるお祭りです。
中日新聞でも「名月の鑑賞地」として紹介されました。

本記事では武雄神社の宮司が名月祭の歴史や行事内容、そして楽しみ方などをお伝えいたします。
最後までご覧いただければ、名月祭を存分に楽しんでいただけるはずです。
9月の秋祭りですが、まだまだ暑いので、水分補給をするなどして熱中症にお気をつけください。
愛知県武豊町|武雄神社の名月祭の概要

愛知県知多郡武豊町の武雄神社の9月の秋祭り「名月祭」の概要です。
※令和7年(2025年)の情報です
日時
令和7年(2025年)9月27日(土)16時〜20時30分
場所
武雄神社
住所:愛知県知多郡武豊町上ヶ8番地(詳しくはアクセスをご覧ください)
入場料
入場料は無料
お月見喫茶や遊び場などは有料
雨天の場合
少雨は決行
荒天は中止
愛知県武豊町|武雄神社の名月祭について

つづいて愛知県知多郡武豊町の9月の秋祭り「名月祭」の歴史と行事内容をお話します。
歴史
武雄神社の本殿には、江戸時代中期に詠まれた和歌が納められております。
「八雲立つ 出雲武雄の猛々し 身に澄み渡る 月詠之森(やぐもたつ いずもたけおのたけだけし みにすみわたる つきよみのもり)」
月詠之森から紐解けるように、この頃から武雄神社では月を愉しむ風習があったと考えられます。
つまり武雄神社の名月祭の歴史は、少なくとも江戸時代中期から始まっていました。
しかし次第に御神輿(おみこし)と御山車(おくるま)の奉納が夏祭りへと移行し、秋祭りの名月祭の規模は縮小。
先祖代々の宮司が祝詞を奏上する祭典のみになりました。
そのため武豊町民の皆さまでさえも、武雄神社の名月祭をご存知の方は少なかったと思います。

この流れが大きく変わったのが、平成25年(2013年)です。
江戸時代から始まっていた武豊町の名月祭を町民の皆さまにも知ってほしい、そして何より楽しんでほしい!
そんな想いで祭典だけでなく、境内行事の催しも決断しました。
初めての境内行事は右も左もわからない状態でしたが、武豊町商工会の青年部の皆さまと一緒に行事内容を思案し、当日は町民の方々にもお喜びいただけました。
初年度の境内行事は講演祭、その後は音楽祭や朗読祭など、武豊町民の皆さまにも楽しんでいただけるよう、努めてまいりました。

現在では嬉しいことに、武豊町の恒例行事となり、武豊町商工会の青年部の皆さまだけではなく、区会をはじめとする多くの町内各団体にもご奉賛、ご協力をいただいております。
お月見団子を食べながら月を愉しめるお月見喫茶、射的やおもちゃ釣りなどの屋台、キッチンカーにもご出店いただける境内行事になりました。
そして令和7年(2025年)は名月祭で御神輿が復活!
その翌日には下門組の御山車(正式名称:八幡車)が100周年を記念して奉納がございます。
御神輿と御山車の奉納は江戸時代中期に夏祭りに移行してから、現在に至るまで秋祭りにありませんでした。
それが今年、実に約300年ぶりに御神輿が復活します。
江戸時代中期に消滅していた武雄神社の本来あるべき姿の名月祭を復活できたのは、各区会や祭礼部の方々のおかげであり、さらには武豊町商工会の青年部の皆さま、町内各団体、そして武豊町民の皆さまのお力添えをいただけたからです。
復活した名月祭を後世へと繋げられるよう、日々尽力し、今後も皆さまにご協力いただきながら、名月祭を執り行ってまいります。
行事内容

名月祭の行事内容です。
時間※目安です | 行事 | 概要 |
---|---|---|
16:30 | 観月祭 奉納行事奉告祭 | 観月祭の祝詞を奏上 |
17:00 | 勇等奉納(馬場組など) | お囃子(笛や太鼓の演奏奉納) |
17:20 | 下門組等 御神火神事 | 提灯に灯す火を起こす神事 |
17:40 | 勇等奉納(下門組) | お囃子(笛や太鼓の演奏奉納) |
17:50 | 出御祭 | 御神輿(おみこし)に 御神体を遷す神事 |
18:00 | 御神輿行列 武雄神社発 | 御神輿が武雄神社から出発 |
18:20 | 神宮社 御酒所祭 | 御神輿が神宮社に立ち寄る神事 |
18:40 | 津島祭 壇御酒所祭 | 御神輿が津島社跡地に立ち寄る神事 |
19:30 | 八幡社 御神迎祭(御旅所祭) | 御神輿が八幡社に到着(一泊) |
(※観月祭とは名月祭の境内行事のことです)
色付けしている下記行事は皆さまにご覧いただけます。
・
・出御祭
・御神輿行列 武雄神社発
・神宮社 御酒所祭
・津島祭壇 御酒所祭
・八幡社 御神迎祭(御旅所祭)
いずれも季節の賑わいを感じていただけますので、目安の時間を参考にしていただき、ご覧ください。
観月祭 奉納行事奉告祭と下門組等 御神火神事は、武雄神社の拝殿での神事です。
一般の方はご参加できませんが、外からでしたらご覧はいただけます。
愛知県武豊町|武雄神社の名月祭の楽しみ方

武雄神社の宮司がおすすめする当社・名月祭の楽しみ方です。
・見どころ
・写真スポット
・遊び場
・グルメ
この4つのポイントでお話いたします。
見どころ

武雄神社の名月祭は最初から最後までお楽しみいただけます。
そのなかでも、宮司としておすすめする見どころは3つです。
一位:御神輿行列 武雄神社
ニ位:出御祭(しゅつぎょさい)
三位:お囃子
愛知県武豊町の9月の秋祭りの一番の見どころは、18:00〜の
御神輿行列 武雄神社発です。文字通り、御神輿(おみこし)が武雄神社を出発します。
笛や太鼓のお囃子が鳴り響くなか御神輿が担がれ、武雄神社の境内を出発していく雰囲気は迫力があります。
お時間が合う方は、ぜひご覧ください。
17:50〜の出御祭(しゅつぎょさい)も見どころです。
出御祭は本殿にいらっしゃる御神体に御神輿に遷っていただく神事です。
賑やかさは一切ございませんが、厳かな雰囲気を感じていただけます。
17:50〜までに武雄神社に足をお運びいただければ、名月祭を存分に楽しんでいただけます。
もし、お時間のある方は17:00~のお囃子もぜひお聞きください。
どこか懐かしい気持ちになるはずです。
写真スポット

愛知県知多郡武豊町の9月の秋祭りの写真スポットは3つです。
・御神輿
・名月祭の看板
・お月見喫茶
この3つでしたらお祭りの雰囲気や季節、賑やかさが伝わる写真が撮れます。
おすすめの時間帯は、御神輿と一緒に撮影するなら17:50〜18:00くらいです。
御神輿が出発する前に一緒に1枚、御神輿が出発していく様子を1枚と撮影するといい感じの写真になります。
名月祭の看板は、日没して真っ暗になる19:00以降がおすすめです。
月明かりだけになりますので、名月祭の看板をより綺麗に撮影いただけます。
お月見喫茶は、武雄神社の名月祭の限定開店です。
赤い絨毯の上に胡床(こしょう)という椅子があり、夜を彩る灯籠も近くにございます。
お月見団子を食べながら月を楽しんでいる、名月祭ならではの1枚を撮影できます。
遊び

武雄神社の名月祭では、3つの遊びがございます。
・わくわくお寺 お宮めぐり(てらテラス共同の催し)
・射的ゲーム※1回300円
・光るおもちゃ釣り※1回300円
「わくわく・お寺めぐり」は、てらテラスとの共同の催しで、武雄神社、皆満寺、蓮花院の3ヶ所を巡るスタンプラリーイベントです。
遊び方はこちらです。
一.武雄神社の本殿を参拝する
二.スタンプラリー用紙を武雄神社本殿の賽銭箱の隣で受け取る
三.武雄神社のスタンプを押す
四.皆満寺を参拝してスタンプを押す
五.蓮花院を参拝してスタンプを押す
六.スタンプラリー用紙を武雄神社本殿の賽銭箱の隣に持ってきて景品を受け取る
景品は数量限定です!
射的ゲームや光るおもちゃ釣りは、それぞれ1回300円でお楽しみいただけます。
グルメ

愛知県武豊町の秋祭りのグルメ情報です。
お月見喫茶

武雄神社の名月祭では、お月見喫茶を限定開店します。
・お月見団子
・お茶
・御神酒
上記お月見セットを300円でお楽しみいただけます。
お月見団子を食べながら月を愉しむ。
そんな古き良き伝統文化に浸ってください。
先ほどご紹介したお団子屋台ですので、おすすめの写真スポットでもあります。
胡床に座りながらお団子をほお張る姿は、秋を感じられる1枚になるはずです
屋台
屋台は3店舗です。
屋台の名前 | 提供 |
---|---|
Mardi gras | フルーツサンドなど |
みさきだんご | みたらし団子など |
かき氷 | かき氷 |
フルーツサンドやみたらし団子を提供しています。
まだまだ暑いですし、熱中症対策としてかき氷もご用意。
かき氷は1杯100円です。
キッチンカー
キッチンカーは4台です。
キッチンカーの名前 | 提供 |
---|---|
YELLOW BARNEY | ベビーカステラなど |
うまいもん1号 | ロングポテト |
うまいもん2号 | たこ焼き |
うまいもん3号 | 唐揚げ |
ベビーカステラやポテトフライ、たこ焼きや唐揚げなどのお祭りの定番もございます。
アクセス

武雄神社のアクセス方法です。
住所は「愛知県知多郡武豊町上ヶ8」です。
公共交通機関
JRでも名古屋鉄道(名鉄)でもお越しいただけます。
「JR武豊駅」から北へ徒歩で約3分
「名古屋鉄道・上ゲ駅」から徒歩で約5分
バスよりも電車が便利です。
車
駐車場:武雄神社北側の境内「参拝者駐車場」
臨時駐車場:武豊小学校東門の職員駐車場、JAやすらぎ
交通規制:なし
結びに
愛知県知多郡武豊町の武雄神社、並びに神宮社、津島社、八幡社の9月の秋祭り(長尾城々下町の秋季大祭)「名月祭」についてお話しました。
秋を感じられる時間が年々短くなっています。
ですが、四季を感じられるのが日本の良さの一つです。
武雄神社の名月祭が秋を感じられる祭事になれるよう、これからも尽力します。
お祭りならではのお囃子をお聞きになりたい方は17:00頃、名月祭ならではの神事や雰囲気を味わいたいなら17:45頃に武雄神社にお越しください。
名月祭を十分に満喫いただけます。
月を愉しみながらお月見団子をいただいたり、わくわくお寺・お宮めぐりで神社仏閣をご覧いただいたり、、キッチンカーを楽しんでいただいたりと。
お好みの方法で秋を感じてください。